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バラエティー豊かなおかずがワンプレートを彩るイギリスの朝食。 普段日本では見かけない食材を毎週1種類ずつご紹介していきます。Vol.3です。 イギリスのベーコン・・・
バラエティー豊かなおかずがワンプレートを彩るイギリスの朝食。 普段日本では見かけない食材を毎週1種類ずつご紹介していきます。Vol.3です。
フル・イングリッシュ・ブレックファストは、英国の伝統的なバックベーコンがなければ、同じものではありません。
産業革命以前は、ベーコンは地元の農家で伝統的に生産されていました。また、産業革命以前のイギリスでは、多くの人が豚を飼い、都会に住む人たちも地下室で豚を飼い(1930年代に禁止されるまで)栄養補給のために家庭で生産することがごく一般的でした。
サクソン時代からイギリス人はベーコンの材料として豚を自家繁殖させており、豚の繁殖は季節的な伝統行事でした。
豚は春に生まれ、夏に育ち、秋にどんぐりを食べて太り、冬になると殺されて家族の肉となる。ベーコンは各家庭で秘伝のレシピで熟成・燻製され、都市部では秘伝のレシピを持つ肉屋からベーコンを買い、ロンドンに住んでいれば、英国各地から取り寄せた様々なベーコンを手に入れることができました。
ヴィクトリア朝のイギリスでは、さまざまな地域からベーコン、ソーセージ、ブラックプディングを購入することができたため、伝統的なイングリッシュブレックファストの愛好家にとっては、ヴィクトリア朝はイングリッシュブレックファストの黄金時代といえるほど、さまざまな方法で燻製された豚肉を楽しむことができたのです。
イギリスのバックベーコンは、アメリカンベーコンとカナディアンベーコンを混ぜたような形をしています。 バックベーコンを説明するときには、アメリカンベーコンとカナディアンベーコンを混ぜたような形をしていると説明すると分かりやすいかもしれません。
アメリカ人が大好きなストリーキー(縞模様)ベーコンは、豚の脇腹にある脂肪の筋の入った部位から切り出した豚の「バラ肉」です。 アメリカではこの種のベーコンは大好きすぎて、国民的関心事となっています。 ただ、アメリカ人はベーコンが大好きですが、ベーコンを作るのにファストフード的なアプローチをとっているように感じます。
カナダでは、もう少しイギリス人好みのベーコンを作っています。 ロース肉は脂肪が少なく、赤身の丸いスライスで、とても美味しいのですが、ベーコン本来の美味しさには遠く及びません。
イギリスのバックベーコンは、 豚バラ肉と豚ロース肉を組み合わせたもので、バックベーコンのスライスで丸い赤身の部分が豚ロース肉、その上に付いている脂肪の多い筋が豚バラ肉にあたります。 日本では生姜焼きによく使用するお肉でイメージするといいかもしれません。
英国産バックベーコンのスライスには、豚バラ肉と豚ロース肉の両方が含まれていなければ、伝統的なフルイングリッシュブレックファーストの朝食にはふさわしくないのです。
スーパーでは上の写真のようにパッケージで陳列されています。 お値段は100g£1.40(100g240円くらい)でこちらは6枚入り。 イングリッシュブレックファーストには大体2~3枚乗るので、基本的に2.3人で使い切りの量で販売しているようです。
また日本のベーコンから比べると、少々塩っ気が強いですが、しっかりとした味で非常においしいです! ベーコンが塩辛いのは、製造方法が塩漬けにし熟成させ乾燥させています。 それに比べ、日本では塩とうまみエキスを浸して乾燥させただけのものになります。 そのため、余分な水分を出してぎゅっと熟成させているイギリスのベーコンとくらべ、日本のベーコンはあっさりとまた、浸透させた余計な水分によってカリカリに仕上がらないのです。
簡単に紹介します。 豚ロースブロック肉に塩と砂糖はたっぷり揉みこみます。 そのまま、蓋をして冷蔵庫で2週間熟成させます。 しっかり水分がでた状態が、うまみが濃縮された証です! そのあとは水でしっかり洗い、しっかり水気をふき取りし、 表も裏面もしっかり風が通るように、ラップなどせず、冷蔵庫で2日間乾燥。 出来上がり!! 厚めにカットして、フライパンで焼いて、バターを塗ったパンにはさんでシンプルにそのままベーコンサンド!! 是非お試しあれ♪
次回のイングリッシュ・ブレックファースト メニューもお楽しみに♪
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