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1930年代 ライティングビューロー KENTSTORE TOKYO ライティングビューローとは? ライティングビューローとは、引き出しなどの収納が付いた書台・・・
ライティングビューローとは、引き出しなどの収納が付いた書台になります。 特徴としては、上部の扉を手前に倒すと簡易デスクになる便利な家具です。 原型は、当時人気があった中国や日本の櫃(観音開きの扉には蒔絵などが入った箱型)で 櫃の扉を開けると沢山の小引き出しがある作りでした。 この櫃を、英国で製作されたスタンド(台)に乗せて使用するのが一般的だったのですが 英国で模倣して製作されたものが「キャビネットオンスタンド」になり、 次にライティングスペースと収納があるチェストオブドロワーズの機能が付く事で 現在のライティングビューローとなり、家具として完成されてきました。 皆さん海外映画などで知る機会もあるので「いつかはビューローが欲しい!」という方は 年齢と男女を問わずにとても多い憧れのアイテムなのです! 人生で机を使う時期としては、やはり幼少から青年くらいまでの学生時代が多いと思いますが いつしか机は物を置く台になっていたりで、購入するのにとても悩むアイテムともいえます。 置き場所に困らないサイズ感、お部屋のインテリアとしても楽しめるデザインや収納力など なかなか万能なアイテムであるライティングビューローは、アンティーク家具の中でもおすすめです! 写真のライティングビューローは少し大きめですが、これでもかってくらいのアンティークらしさが あるので解説していきたいと思います。
まずご紹介するのは、「ピジョンホール」と呼ばれる書簡を収納する為の仕切り棚です。 良質のビューローや、年代が古めのビューローではピジョンホールの作りがとても凝っています! 直線でなく、曲線を取り入れた仕切りのデザインや小引き出し付きに作り手のこだわりが感じられます。 また、手紙が散乱しないように中央の棚は少し斜めになっている事も細かい気使いです! インクボトルを入れる少し深めのスペースや、ペンが転がらないように彫られているところも特徴です。 最近では調味料や茶葉などを細かく収納したりして、キッチンスペースで使用する方も増えています。
ここにもこだわりが! ヒンジと呼ばれる金具も蝶のようなデザインのタイプが使用されています。 通常は長方形が多いのですが、こんなところにも作り手のこだわりを感じます。 真鍮の無垢材で削り出せれているので良い風合いです! 右に見えるステイ金具ですが、こちらが「ルーパー」と呼ばれるデスク天板を押さえる角材を 自動的に出し入れする誘導の金具になります。 デスク天板を手前に倒すだけで、ルーパーも合わせて出てくる仕組みです。 収納だけでなく、こんなところも機能的なのがこちらのライティングビューローです!
続いてオリジナルの「真鍮製ドロップハンドル」です。 もちろん真鍮の無垢材で削り出されており、受け金具のプレートには植物の装飾が彫られています。 派手な装飾が入ったタイプは鋳物が多いのですが、やはり真鍮の古美色は使い込むほど味が出ます。 また、正面全体(デスク天板・引き出しの前面)に施された「アプライドモールディング」が圧巻です! ジャコビアン期に流行した面材装飾方法で、製材技術の進歩があっての装飾です。 モールディングと合わせて多くデザインされるのが草花の彫刻と「バーリーシュガーツイスト」になり 違うアイテムでも組み合わせとして多く見られるので、探してみると面白いかもしれません。
最後に「バーリーシュガーツイスト」の脚と、脚先のバンフッドになります。 捻じり飴菓子からデザインされたツイストレッグはストレッチャーにもツイストが使われています。 年代が新しくなると、見える前脚だけで後ろ脚はストレートの角材が使用される事が多いですが こちらのライティングビューローは後ろ脚も同様のツイストレッグが贅沢に使用されています。 18世紀初めに流行した「バンフィート」、脚先の丸平型のデザインを指しますが こちらはハンバーガーなどの丸型バンズが由来です。 写真で紹介していませんが、本体裏側の背板には3枚組でオークの無垢材が使われています。 デザインや内部、材料も含めてこだわりのある逸品を解説含めてご紹介させて頂きました。 重厚感のある素晴らしい逸品になりますので、お探しの方は是非ご検討ください。
KENTSTOREでは、ご紹介した以外にも猫脚が美しいビューローや 上部に本棚が付いたビューローブックケースなどもございます。 ご興味がございましたら、是非お問い合わせ下さい。