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クリスマス限定で発売される、英国陶磁器メーカー スポード(spode)の『クリスマスツリー』。 ノスタルジックでクリスマスの温かい思い出で愛されているデザインは・・・
クリスマス限定で発売される、英国陶磁器メーカー スポード(spode)の『クリスマスツリー』。 ノスタルジックでクリスマスの温かい思い出で愛されているデザインは、世界で最も有名なホリデーデザインのひとつです。
ここでは、スポード社『クリスマスツリー』について解説いたします。
SPODE(スポード)は、1770年イギリスの陶磁器産業がさかんの町、ストーク=オン=トレント(Stoke-on-Trent)で誕生した陶器メーカーです。
1770年にジョサイア・スポード(Josiah Spode 1733-1797) によって設立されました。
スポードは、陶器に転写させる絵付けの技法「銅板転写」を開発、また透明な白色の陶器であるファインボーンチャイナを完成させ、英国陶磁器の基礎を作りました。
上のプレートは、1816年に発表した「ブルーイタリアン」です。 白磁に銅板転写を施した作品です。
ジョージ3世の皇太子(のちのジョージ4世)が摂政をしていた時代。 ※1810年頃から、ジョージ3世は病により意志疎通ができなくなってしまいました。そこで、ジョージ3世に代わり、息子のジョージ4世が摂政をつとめていました。
スポード社は、イタリア・ローマの情景に、ジョージ4世の好みであったイマリ写しの装飾模様の縁取りを合わせました。
「ブルーイタリアン」のブルーの濃淡で表現された素朴なデザインは、一般家庭のインテリアにもマッチしたため、労働者階級にも広く人気を呼び、ロングセラーとなりました。
現在、スポードは、ボタニックガーデンで有名なイギリスのポートメリオン社(Portmeirion)に、その技法が引き継がれています。
1938年、第二次世界大戦の前年に誕生した「クリスマスツリー」。
第二次世界大戦中は、イギリス政府の命令で国内向けの商品は”白磁”に限られていました。 スポードは、輸出をしなければ破産してしまう!!というスローガンのもと、絵付けされた食器は海外へ輸出されました。
「クリスマスツリー」も、アメリカ・カナダ向けに作られた食器です。 「クリスマスツリー」は、家族全員で同じ食器を使用したい、という思いから低価格で設定されました。 そこで、銅板転写ではなく、シールによる転写方法でコストカットをはかりました。
「クリスマスツリー」には、イギリスのクリスマスには欠かせないクリスマスクラッカーやヤドリギが描かれています。 ヤドリギ(Mistletoe)は、クリスマスの夜にヤドリギの下でキスをすると、幸せになれるという言い伝えがある植物ですね♪
「クリスマスツリー」は、カナダ・アメリカだけでなく、イギリスでもクリスマスの定番の食器となりました。
また「クリスマスツリー」には、提灯も飾られています♡ 眺めているだけで、 笑みがこぼれる作品です。
ケントストアでは、「クリスマスツリー」「ブルーイタリアン」の他にも、「チャイニーズローズ」・「ロイヤル・ジャスミン」・「カミラピンク」など、さまざまなスポードのコレクションを取り扱っております。
スポード(SPODE) のラインナップは、ケントストアオンラインショップから「スポード」と検索!!
イマリ写しを大変好んだジョージ4世。 ジョージ4世による摂政の時代(1811年~1830年)は、短い期間にもかかわらず、家具デザイナーを多く輩出し、活況を呈しました。 この時代の建築、家具のデザイン様式を『リージェンシー(摂政)様式』といいます。
『リージェンシー様式』は、先のミッドジョージアン様式でみられた新古典主義(ネオクラシシズム)のデザインに、さらに優雅さと軽やかさが加わり、気品あふれるものでした。
【リージェンシー様式 家具の特徴】のついてはこちらのブログ記事をご覧ください。
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