What is a
Bentwood Chair?

ベントウッドチェアとは?

ベントウッドチェアとは、木材を削りだして曲線を生み出すのではなく、蒸気で柔らかくした木材を型枠に入れて製作するチェアのことです。

ベントウッドとは曲げ木のことを言います。

美しい木のラインを持ち豊富なデザイン・バリエーションがあるアンティークチェアの王道です。

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全 346 件

History of Bentwood Chair
ベントウッドチェアの歴史と物語

Story

ベントウッドチェアの歴史を明記するのに語らずにはいられないのがトーネット(THONET)社です。

トーネット社は1819年にオーストリアのミヒャエル・トーネットが創設した家具メーカー。

彼は1830年代に曲げ木の技術を開発し、1852年に特許を取得しました。1859年に完成したNo.14 は、従来の製造と違い、パーツを6つに分解できるノックダウン方式を採用し、原材料の仕入れ・輸送・保管・生産・販売のあらゆる面で革命的なビジネスモデルを確立しました。

この画期的な技術法で作られたベントウッドチェアはヨーロッパに広く普及していきます。

The kinds of Bentwood Chair
ベントウッドチェアの種類・ブランド・メーカー

ダブルループ/バルーンバック

ダブルループ/バルーンバック

ベントウッドチェアの定番といえば、こちらのダブルループです。

背もたれが2つの湾曲した木材でできています。風船(バルーン)の様に丸びをおびていることからバルーンバックとも呼ばれています。

パネルバック

パネルバック

木材の薄い板で背もたれが作られたものをパネルバックといいます。

長時間椅子に座っていても疲れが少なく、座り心地のよいベントウッドチェアのひとつです。パネルには美しい焼印や装飾が施されているものもあります。

ユーバック

ユーバック

アルファベットの「U」の字を丁度逆さにした形を持つことから、ユーバックと呼ばれています。

他のベントウッドチェアと違い、腰の辺りにも背もたれ部分が存在するので、深く腰掛けてもしっくりなじむ設計になっています。

ツーバータイプ

ツーバータイプ

2つの棒(Two Bar)状の木材が平行して配置されているタイプのベントウッドチェアです。

梯子のような形状をしているため、ラダータイプという愛称でも親しまれています。

バンブータイプ

バンブータイプ

背もたれ部分の装飾が竹(バンブー)に類似していることからバンブータイプと呼ばれています。

ベントウッドアームチェア

ベントウッドアームチェア

通常のベントウッドと比較して、実用強度の高いことで人気があり、格段に流通量の少ないタイプのアンティークアームチェアです。

アームがついていることはもちろんですが、背の形・座面の広いことで座りやすいチェアとなっています。

フォルムの美しさと実用性を兼ね備えたチェアです。

ロッキングチェア

当初チェアとアームチェア中心に製作していたトーネット社が1860年にロッキングチェアを製作しました。

製作には、8mもの長さのブナの直材が必要なため、ブナ材が安定的に確保でき且つ技術的にも高難易度の曲げ木椅子を製作できたのは、現存するアンティークを見る限りではトーネット社のみと言えるでしょう。

曲げ木の技術がふんだんに活かされ、背もたれや座面に籐が使われた優しく懐かしい雰囲気のするチェアです。

THONET トーネット

THONET トーネット

1819年ミヒャエル・トーネットによって、ドイツのボッパルトにあった木工房から創業。

1830年曲げ木の技術を開発し、1852年には特許を取得します。

1859年に完成したNo.14 は、フォルムの単純さと生産性の良さ、そしてパーツを6つに分解できるノックダウン方式を採用し、原材料の仕入れ・輸送・保管・生産・販売のあらゆる面で革命的なビジネスモデルを確立しました。

FISCHEL フィッシェル

FISCHEL フィッシェル

プラハでベジタブルオイルを販売していたデビット・ガブリエル・フィッシェルが、トーネット社の工場で働いていた長男のアレクサンダー・フィッシェルと共に1871年にフィッシェル社を設立。

当時のカタログにはベントウッドの技術を駆使した、数多くの家具が掲載されていました。

Jacob & Josef Kohn ヤコブ&ヨゼフ・コーン

Jacob & Josef Kohn ヤコブ&ヨゼフ・コーン

1849年、ヤコブ・コーンと息子のジョセフ・コーンにより設立されました。

1867年、曲げ木の技術を改良、1868年に工場を設立し、その後チェコやポーランドに工場を設立するなど、順調に事業を拡大化させていきました。

中でも、1870年代に背もたれのシルエットが美しいNo.19モデルのベントウッドチェアは販売後すぐに人気商品となりました。

Mundus ムンダス

Mundus ムンダス

オーストリアの家具メーカーです。

19世紀末、オーストリア、ウィーンに創業。曲木の技術を活かしたベントウッドの家具を製造販売していました。

メーカーラベルからハンガリーやルーマニアなど、どこの工場で生産されたかが分かるようになっています。

ベントウッドチェアの特徴・機能と使用方法

①片手でも楽々持ち上げられます

②花をモチーフにした座面

③星型の穿孔を施した座面

④クロコダイル調にエンボス加工された背面

曲げ木を使用したナチュラルな曲線が魅力的で、女性でも片手で持てる軽さが特徴です。

また、座面の模様もベントウッドの特徴といえるでしょう。

トーネット社が製造していた当初は籐の座面が主流でした。

その後、経済面などを考慮し合板へと変化していきます。

花や星の形に穴が開いた模様や浅浮彫りが施された座面、うろこのような模様などおしゃれなデザインが魅力的です。

ゲートレッグテーブルやドローリーフテーブルと合わせると素朴な雰囲気を演出できますし、背面のデザインで座り心地も変わってくるので、使用頻度などを考慮してお選びいただくとよろしいと思います。

How to use Bentwood Chair
ベントウッドチェアの活用術

女性の方でも片手で持てるほどの軽さを持ちながら、非常に丈夫なチェアです。

普段使いのチェアとして重宝しますし、物を置いて飾り台として使うのもオススメです。

もちろん、カフェやレストランなどのチェアとしてもお使い頂くことができます。

①ドローリーフテーブルと合わせて

②カフェやレストランのチェアの大定番です。

③サイドテーブルとしてもご使用いただけます。

④ショップのディスプレイとして

Key points of choosing Bentwood Chair
ベントウッドチェアを選ぶポイント

①補強材でもある貫

②珍しいスプーンバック

③背中を包み込んでくれるデザイン

④ハシゴのような形状のラダータイプ

ベントウッドチェアを選ぶポイントは大きく分けて2つあります。

一つ目のポイントはぐらつきがどれだけないかという点です。構造上どうしても若干の不安定さが出てしまうベントウッドチェアですが、修理段階においてそれを最小限に抑えることが可能で、心地よく使用されるにはとても重要なポイントとなってきます。

2つ目のポイントとしては、背もたれ部分です。デザイン性の違いもありますが、座り心地も若干変わってきますので、実際にお試しいただいてから選ぶのが一番いい方法であるといえます。

Key points of repairing Bentwood Chair
ベントウッドチェアの修理ポイント

アンティーク家具の魅力の一つが1点物であること。そして特注品を含めて個性に合わせてオーダーメイドしたストーリーが魅力です。
しかし、それが規格外のサイズだった場合、使用しにくい場合もございます。

① グラつき易い脚部分の補強

ベントウッドチェアの脚の部分はグラつきやすいため、ケントファクトリーではビスで補強することにより、安全性を提供しています。また後ろ脚と座枠を固定するボルトにスプリングワッシャーを入れることでボルトのゆるみを防止してます。

② 水平調整

海外での水平基準はとてもあいまいなものです。日本のお客様のために日本の厳しい水平基準に従って、国内の自社工場で定盤を使用し厳密な水平調整を行っています。

③ 塗装へのこだわり

部分的に状態の悪いところ所を剥離し、できるだけオリジナルの塗装を生かします。さらに本場英国と同じ仕上げにするため、マイランズ社のナイトロステインを使用しています。そして透明感のある仕上がりが美しいニスによって、素材を最大限に活かし本来の雰囲気を引き立てるようにしてます。チェアは使用頻度が高いため塗膜を厚くしております。また、裏返すことも多いため裏面にも注意して塗装をしております。

ケントアンティーク家具に共通した修理ポイント

ケント品質

アンティーク家具を後世に残すことを目的に、世界に誇る日本の技術力と、伝統の英国材料で再現するケントクオリティの修理

Wood Work〜木工修理〜

日本の「モノ作り」の評価は世界でもトップクラスと言われています。

ケントが工場を構える静岡はその中でも家具の産地として徳川家康の時代より全国の職人が集結した「モノ作り」の聖地です。

ケントはその伝統のある静岡で家具職人を集め、若手を育てながら日本の技術を伝承しています。

新たな「モノ直し」文化を世界に向けて発信し、日本の高度な修理力を実践しています。

Paint Work〜家具の塗装・装飾金具〜

伝統と優れたモノを大切にする英国では家具を修理するマテリアルも現代に受け継がれています。

英国アンティーク家具の修理ポイントは、この時代の家具と一番相性の良い材料を選ぶ事。

ケントでは塗料からディテールの装飾金具に至るまで伝統あるイギリス製にこだわっています。それによりイギリス生まれイギリス育ちのアンティーク家具を完璧に再現し、時代の物語を秘めたアンティーク家具に仕上げています。

How to do maintenance
ベントウッドチェアのお手入れ方法

ご使用の注意点・設置場所

湿気の多い場所や直射日光のあたる場所での設置は避け、極度の乾燥を防ぐためにエアコンや暖房器具付近の設置もご注意ください。急激な温度変化や乾燥により、木の反りやわれの原因となります。

また、水平な場所に設置してください。ベントウッドチェアの場合、脚のグラつきの原因になる恐れがあります。

日常的なお手入れ・拭き方

通常のお手入れは柔らかい布でやさしく乾拭きしてください。

水拭きをする頻度が多い場合は、家具表面が乾いた後にこまめにワックスがけをすることをお勧めします。ワックスがけをすることで家具の艶だし効果があるだけではなく、水拭きに対する塗装の劣化を防止する効果にもつながります。

※水分が付着しそのままにしておくと白いシミの原因になりますので十分注意してください。

月1回のメンテナンス

定期的なワックスでのメンテナンスをお勧めしております。ワックスをかけることで木に潤いを艶を出し、アンティークの風合いをより楽しめます。また、ワックス膜により塗膜を保ち、乾燥による不具合を防止できます。

ベントウッドチェアのワックスのかけ方

汚れを拭き取ってからワックスをかけます。

詳細はこちらからご覧ください。

>>> アンティーク家具のワックスのかけ方

シミがついてしまった場合

MYLANDSファニチャークリーナーで落としてからワックスをかけます。

詳細はこちらからご覧ください。

>>> アンティーク家具の輪じみの消し方

傷がついてしまった場合

小さな傷はタッチアップペンやスクラッチカバーで目立たなくすることができます。使い方は簡単です。塗って乾かすだけです。塗るときに傷部分からはみ出さないようにご注意ください。

ガタつき・グラつきの場合

ガタつきがある場合の主な原因は家具の水平がとれていない場合に生じます。応急処置としてはガタつく隙間に何か板を入れたり、アジャスターを取り付けて各脚の高さを調整すると直ります。グラつきの場合は家具のゆるみなどから生じる揺れが原因の為、ひどい場合は家具自体の組み直しが必要となります。その場合はケントファクトリーにご相談ください。

座面の塗装がカサカサになってしまった場合

日常的に座面に着席して使用する場合や水ぶきなどを長期間にわたり行う行為、高湿度や直射日光の当たるところに設置するなど、座面が肌荒れのようにカサついてくることがあります。ワックスで落ち着かせることもできますが、綺麗に天板を整えたい場合は再塗装をお勧めします。

プロの修理が必要な場合

アンティーク家具はメンテナンス品を使用して、簡易的な補修ができる家具ですが、構造的な修理が必要な場合や、購入時の状態に復元して綺麗に使用されたい場合は、ケントファクトリーへご相談ください。お客様の家具の問題やお悩みを解決いたします。

>>> お問い合わせはこちらから

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