What is a Nest Table?

ネストテーブルとは?

ネストテーブルとは大・中・小3個(もしくは4~5個)のテーブルが一つのセットになっているテーブルのことです。 同じデザインのサイズ違いのテーブルが、入れ子式(=ネスト)にしまえる組み込み式テーブルです。 それぞれのテーブルの大きさがひとまわりずつ違うので、順々に下にしまいこむことが出来ます。 通常は一つのテーブルとして置いておき、必要なときに引き出して使うという便利なテーブルです。

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History of Nest Table
ネストテーブルの歴史と物語

Story

ネストテーブルがいつ頃誕生したのかは明確にはなっていませんが、一説によると産業革命期であると言われ、19世紀になってから広く普及し、主にリビングなどで使用されました。
産業革命時代に、ロンドンなどの大都市に住む労働者階級が増えていきます。人口が増えることにより人々が暮らす住居は狭くなる一方。そのような居住環境から、使い勝手が良く幅も取らないネストテーブルは生まれたとみられています。
(16世紀、リフェクトリーテーブルを大勢で囲み食事をしていたスタイルから、少人数で使えるゲートレッグテーブルやドローリーフテーブルが普及していったように、時代に合わせ遷移していった他のイギリスの家具に通ずるものがあります。)


トーマス・シェラトン(18世紀イギリスを代表的とする家具デザイナー)の文献には3組のものをトリオテーブル、4組のものをカルテッドテーブルとする記述がみられます。

The kinds of Nest Table
ネストテーブルの種類・ブランド・メーカー

天板が木のネストテーブル

天板が木のネストテーブル

天板部分も木でできているネストテーブル。木材のぬくもりが天板からも伝わってきます。ガラストップと違い飲み物を天板の上に置くときには和じみにならないようコースターやランチョンマットなどが必要になってきます。アンティークのレースを引いても雰囲気にとても合います。

天板レザー、ガラストップのネストテーブル

天板レザー、ガラストップのネストテーブル

レザーの上にガラストップで仕上げられたネストテーブル。木の天板と違い、輪じみなどの木部へのダメージを気にせず使用することができます。

主流の猫脚ネストテーブル

主流の猫脚ネストテーブル

ネストテーブルで特に人気のあるクィーンアン様式のネストテーブル。細くエレガントな曲線の猫脚が特徴です。細かい彫りの細工がされているものもあります。

オークネストテーブル

オークネストテーブル

オーク材を使用し製造されたネストテーブル。通常のネストテーブルと違い、脚の部分が太めにデザインされたのもが多く存在します。オーク材のぬくもりを感じさせてくれる素朴な雰囲気のネストテーブルとなっています。

ミッドセンチュリーネストテーブル

ミッドセンチュリーネストテーブル

1960年代にデザイン、製造されたネストテーブル。シンプルなものからスッキリしたシルエットの中にある個性が魅力的なものまで幅広いデザインで、使い勝手がいいものが多く存在します。G-PLAN, ercol, McLINTOSH, nathanなどのブランドが有名です。

特殊なネストテーブル

特殊なネストテーブル

収納される小さなテーブルが通常のネストテーブルとは違った収納方法で親テーブルに納まる特殊なネストテーブルです。いろいろな種類の収納方法があります。

ネストテーブルの特徴・機能と使用方法

ネストテーブルは、大・中・小とサイズの異なるテーブルが重なり合い入れ子になっています。また、大きなテーブルに2つのテーブルが入れ子になっているタイプもあります。

ソファやチェアの横に置くテーブルとしてご利用いただけます。

普段は一つにまとめておき、来客があった際に素早くテーブルを出すことができるのも魅力のひとつです。他に、3つのテーブルを並べて使用したり、リビングや寝室、自室など分けて使用したりすることもできます。

片面から中のテーブルを引き出すので、持ち運ぶときにはテーブルを出す方を体につけます。逆にしてしますと、スライドした中のテーブルが落ちて破損の原因になりますので注意しましょう。

  • ケントストア・アンティーク家具のネストテーブル

持ち運びには注意しましょう

How to use Nest Table
ネストテーブルの活用術

①小さめネストテーブル 一つにまとめて

②全て広げてディスプレイに

③大きめネストテーブル 一つにまとめて

④来客時には広げて

Key points of choosing Nest Table
ネストテーブルを選ぶポイント

①ガラストップ

②レザートップ

③ミッドセンチュリーデザイン

④カブリオール(猫脚)デザイン

一対になっているテーブルがそれぞれスムーズに引き出せるか、または収納できるかは、直接動かしてみて確認されることをお勧め致します。

また、ネストテーブルの脚は特に細いものが多く存在します。その為グラツキ、ガタツキが起きやすいテーブルです。ご購入される際は一つひとつグラツキ、ガタツキがないかを実際手に触って確認することをオススメします。レザーガラストップの天板をもつネストテーブルに関してはガラスと天板の隙間が少ないものを選ぶといいでしょう。

基本的なサイズはどれも大差ないので、デザイン上の好みで選ぶのが良いです。

ソファーなどの横でワイングラスやコーヒーカップを置いて利用する頻度の高い方は、ガラストップのものを選ぶのをお勧めします。もちろん、しっかりコースターやランチョンマットを敷いてあげれば、輪じみを気にせず使用できます。

Key points of repairing Nest Table
ネストテーブルの修理ポイント

アンティーク家具の魅力の一つが1点物であること。そして特注品を含めて個性に合わせてオーダーメイドしたストーリーが魅力です。
しかし、それが規格外のサイズだった場合、使用しにくい場合もございます。

① 構造面へのこだわり

ネストテーブルは、日常生活の中で接する時間の長い家具のひとつであり、直接家具そのものを使用する機会の多いものです。また脚は特に細いものが多く存在する為、グラツキ、ガタツキが起きやすいテーブルです。そのために、構造面、装飾面、機能面と全てに関してデザインを損なわないような丁寧な修理を施しています。

② テーブルトップのこだわり

ガラスはオリジナルを最大限に活かしていますが、ヒビ・割れ・欠けているものは全て交換しております。レザートップのものは、ガラスが付いていなくても、レザーを痛めないようにガラスを新たに製作しております。また、レザーはイギリスより直輸入しています。

③ 塗装へのこだわり

天板においては一度しっかりと剥離を行い、きれいな状態にしてから塗装をします。そうすることで、ムラのないきれいな仕上がりになります。本場英国と同じ仕上げにするため、マイランズ社のナイトロステインを使用、木目をくっきり出さないミッドセンチュリーなどのテーブルにはオイルステインを使用するなど、一つ一つの素材を最大限に生かした塗装をしております。また、ゲートレッグテーブルは使用頻度が高いため塗膜を厚くしております。

ケントアンティーク家具に共通した修理ポイント

ケント品質

アンティーク家具を後世に残すことを目的に、世界に誇る日本の技術力と、伝統の英国材料で再現するケントクオリティの修理

Wood Work〜木工修理〜

日本の「モノ作り」の評価は世界でもトップクラスと言われています。

ケントが工場を構える静岡はその中でも家具の産地として徳川家康の時代より全国の職人が集結した「モノ作り」の聖地です。

ケントはその伝統のある静岡で家具職人を集め、若手を育てながら日本の技術を伝承しています。

新たな「モノ直し」文化を世界に向けて発信し、日本の高度な修理力を実践しています。

Paint Work〜・装飾金具〜

伝統と優れたモノを大切にする英国では家具を修理するマテリアルも現代に受け継がれています。

英国アンティーク家具の修理ポイントは、この時代の家具と一番相性の良い材料を選ぶ事。

ケントでは塗料からディテールの装飾金具に至るまで伝統あるイギリス製にこだわっています。それによりイギリス生まれイギリス育ちのアンティーク家具を完璧に再現し、時代の物語を秘めたアンティーク家具に仕上げています。

How to do maintenance
ネストテーブルのお手入れ方法

ご使用の注意点・設置場所

湿気の多い場所や直射日光のあたる場所での設置は避け、極度の乾燥を防ぐためにエアコンや暖房器具付近の設置もご注意ください。急激な温度変化や乾燥により、木の反りやわれの原因となります。

また、水平な場所にテーブルは設置してください。ネストテーブルの場合、入れ子のテーブルがスライドし破損の原因になる恐れがあります。脚のグラつきの原因になることがあります。

日常的なお手入れ・拭き方

通常のお手入れは柔らかい布でやさしく乾拭きしてください。

水拭きをする頻度が多い場合は、家具表面が乾いた後にこまめにワックスがけをすることをお勧めします。ワックスがけをすることで家具の艶だし効果があるだけではなく、水拭きに対する塗装の劣化を防止する効果にもつながります。

※水分が付着しそのままにしておくと白いシミの原因になりますので十分注意してください。

月1回のメンテナンス

定期的なワックスでのメンテナンスをお勧めしております。ワックスをかけることで木に潤いを艶を出し、アンティークの風合いをより楽しめます。また、ワックス膜により塗膜を保ち、乾燥による不具合を防止できます。

稼働部分の定期的なお掃除もお願いします。特にリーフの稼働部分などよりスムーズな動きを保つためにも、定期的なお掃除をお勧めします。

ワックスのかけ方

汚れを拭き取ってからワックスをかけます。

詳細はこちらからご覧ください。

>>> アンティーク家具のワックスのかけ方

シミがついてしまった場合

MYLANDSファニチャークリーナーで落としてからワックスをかけます。

詳細はこちらからご覧ください。

>>> アンティーク家具の輪じみの消し方

傷がついてしまった場合

小さな傷はタッチアップペンやスクラッチカバーで目立たなくすることができます。使い方は簡単です。塗って乾かすだけです。塗るときに傷部分からはみ出さないようにご注意ください。

ガタつき・グラつきの場合

ガタつきがある場合の主な原因は家具の水平がとれていない場合に生じます。応急処置としてはガタつく隙間に何か板を入れたり、アジャスターを取り付けて各脚の高さを調整すると直ります。グラつきの場合は家具のゆるみなどから生じる揺れが原因の為、ひどい場合は家具自体の組み直しが必要となります。その場合はケントファクトリーにご相談ください。

天板の塗装がカサカサになってしまった場合

水ぶきなどを長期間にわたり行ったり、高湿度や直射日光の当たるところに設置しますと天板が肌荒れのようにカサついてくることがあります。ワックスで落ち着かせることもできますが、綺麗に天板を整えたい場合は再塗装をお勧めします。

プロの修理が必要な場合

アンティーク家具はメンテナンス品を使用して、簡易的な補修ができる家具ですが、構造的な修理が必要な場合や、購入時の状態に復元して綺麗に使用されたい場合は、ケントファクトリーへご相談ください。お客様の家具の問題やお悩みを解決いたします。

>>> お問い合わせはこちらから

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アンティーク家具にかける、
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