愛され続けるヴィンテージ・アーコール
英国ミッドセンチュリー時代を代表する家具メーカー、ERCOL-アーコール-のチェアをご紹介 ゴールドスミスアームチェアとフープバックチェア 英国ミッドセンチ・・・
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英国ミッドセンチュリー時代を代表する家具メーカー、ERCOL-アーコール-のチェアをご紹介
ゴールドスミスアームチェアとフープバックチェア
英国ミッドセンチュリー時代を代表する家具メーカー、ERCOL-アーコール-は、1920年ルシアン・アーコラーニによって設立され、現在も彼のファミリーによって経営されています。
現代の家具や日本の一般的な住宅でも合わせやすいアーコールの家具は、イギリスのファッションデザイナー、マーガレットハウエルが復刻したことでさらに有名になりました。
実際にマーガレットハウエルのショップでもアーコールの家具がディスプレイされています。現在KENT STORE にあるチェアの中で、本日は象徴的な2デザインをご紹介。
まずはゴールドスミスチェア。
ファンバック※の一種。円形に近い形でヒップに合わせた窪みのある座面、外側に広がり気味の脚、アームの美しいラインなどが特徴的です。
穏やかなカーブが特徴的なトップレイルを持つゴールドスミスチェア。
劇作家オリヴァー・ゴールドスミスが所有していたことから名づけられました。
ゴールドスミスチェアはアメリカン・ウィンザーチェアや北欧のデザイナーにも大きな影響を与えた画期的なチェアです。
※ファンバック…背棒が座面から笠木に向かって扇(ファン)のように広がるようにつながっているコム(櫛)バックから派生したデザイン。アーコールの家具の中でも最も有名なフープバックデザイン。当時からとても人気のあったチェアです。
ウィンザー地方に伝わっていた伝統的な”ウィンザーチェア”のデザインをベースとしつつ、ミッドセンチュリー時代の北欧家具の影響によるすっきりとしたモダンデザインの面も持ち合わせています。シンプルで美しいデザインはもちろん、身体にフィットする曲げ木の背もたれと座り心地の良さもアーコールが評価される所以です。
現在でもアーコールの家具は作られていますが、ヴィンテージのアーコールチェアは数が少なくなってきています。 ヴィンテージのアーコールだけが持つ独特の空気感と存在感は、日々の生活の中にホッと一息つける豊かな時間を提供してくれるでしょう。